2人以上の世帯における貯蓄偏差値【最新版】
総務省統計局から2022年5月10日に
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-
(二人以上の世帯)」が公表されました。
平均貯蓄額は一部の富裕層が引き上げている
こちらのデータによると、二人以上の世帯における2021年平均の
1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)は、1880万円とのこと。
勤労者世帯だけではなく、定年後の引退世帯も含めた数字で
貯蓄ゼロ世帯は省いて計算しているので
かなり大きな数字となっています。
貯蓄は前年に比べ89万円(5.0%)の増加となり、
3年連続の増加となるとともに、比較可能な2002年以降では
最多となっているようですね。
へぇ〜、コロナ禍だから溜まっているんですかね?
ネットなどでは「生活が苦しい」という声も耳にしますが、
実際のところ、そうでもないのかな? と思っていたら
次のようにも書いてました。
貯蓄現在高の平均値(1880万円)を下回る世帯が
67.6%(前年67. 2%)と約3分の2を占めており、
貯蓄現在高の低い階級に偏った分布となっています。
なるほど、そうですか。
2/3が平均値以下ってこれはかなり偏ったグラフですよ。
一部の金持ちがどんどん富を増やしていって
その他の一般庶民は現状維持のまま、という構図になっているようですね。
まさに格差社会です。
ちなみに貯蓄保有世帯全体を上から数えて
ちょうど真ん中である中央値は、1104万円(前年1061万円)となっています。
また年間収入は633万円で、前年に比べ1万円、0.2%の減少とのこと。
年収が落ちているのに、貯蓄が増えているのもポイントですね。
皆さん、将来に不安を抱えているということですよね。
深刻な少子化などから、
僕も日本の先行きは暗いだろうと思っております
(独身なんで、その少子化に拍車をかけているんですが、、、笑)。
消費を抑えて貯金に回すというのも
当然の流れと言えるかもしれません。
さて、ここまで述べた年収分布を示す表が以下になります。
こちらのデータをもとに、貯金額の上位からの
パーセンテージ及び偏差値を求めていきましょうか。
4000万円以上が上位12.8%
3000万円以上が上位19.5%
2500万円以上が上位24.3%
2000万円以上が上位30.7%
1800万円以上が上位33.4%
1600万円以上が上位37.0%
1400万円以上が上位41.0%
1200万円以上が上位45.9%
1000万円以上が上位51.2%
900万円以上が上位54.3%
800万円以上が上位58.0%
700万円以上が上位61.5%
600万円以上が上位65.5%
500万円以上が上位70.1%
400万円以上が上位74.3%
300万円以上が上位79.3%
200万円以上が上位84.2%
100万円以上が上位89.5%
となります。
ここから偏差値を求めていきましょう。
二人以上世帯の貯蓄と偏差値の表
貯蓄 | 上位からの% | 偏差値 |
4000万円以上 | 上位12.8% | 61.4 |
3000万円以上 | 上位19.5% | 58.6 |
2500万円以上 | 上位24.3% | 57.0 |
2000万円以上 | 上位30.7% | 55.0 |
1800万円以上 | 上位33.4% | 54.3 |
1600万円以上 | 上位37.0% | 53.3 |
1400万円以上 | 上位41.0% | 52.3 |
1200万円以上 | 上位45.9% | 51.0 |
1000万円以上 | 上位51.2% | 49.7 |
900万円以上 | 上位54.3% | 48.9 |
800万円以上 | 上位58.0% | 48.0 |
700万円以上 | 上位61.5% | 47.1 |
600万円以上 | 上位65.5% | 46.0 |
500万円以上 | 上位70.1% | 44.7 |
400万円以上 | 上位74.3% | 43.5 |
300万円以上 | 上位79.3% | 41.8 |
200万円以上 | 上位84.2% | 40.0 |
100万円以上 | 上位89.5% | 37.5 |
いや〜、今回は厳しい条件で偏差値を出しましたので
かなり値が低く出ちゃいましたね。
同時にニッポンの高齢者たちは想像以上に
タンマリとお金を持っていることもわかりました。
ただ、あんまり歳を取りすぎるとお金を使う意欲を失ったり、
また身体の病気や認知症もろもろ等により
お金を使うこと自体ができなくなっちゃいます。
このブログでは、お金と寿命をテーマにしていますが
僕は財産と残り寿命のバランスが大事だと思っているんですよね。
もちろん正確な寿命を知ることはできませんが、
大まかに自分の寿命を予測し、それに合わせたお金の使い方をする。
貯蓄の計画的な取り崩しということですね。
貯金を長年してきた人は、盲目的に死ぬまでお金を貯め続ける
傾向が強いように思いますが、あまりやり過ぎずに
ある程度、賢く、ラクに生きるべきじゃないかと個人的には思います。
もちろん貯金が減っていくのは辛いんで、
難しいところではありますけどね、、、笑